2006年01月15日
川俣晶の縁側歴史と文化歴史資料館巡り total 4339 count

パルテノン多摩 歴史ミュージアム・旧富澤家住宅

Written By: 川俣 晶連絡先

 昨年秋から年末年始に掛けての非常に切迫した仕事状況から常態に復帰するには、長らく放置されてきた都下の歴史資料館巡りを再開することが必須だろう。

 という心理的な要請から京王多摩センターまで行ってきました。

 本当は武蔵五日市方面に行きたかったのですが、時間と体力の問題から断念しました。

パルテノン多摩 §

 京王多摩センターの駅から直進すると何やら威圧的な建物があって、これがパルテノン多摩でした。

パルテノン多摩パルテノン多摩 [300x225] [600x450] [750x562] [1000x750] [1632x1224]

日本人若手作家6人の写真展「現在のポートレイト-You are here-」 §

 パルテノン多摩に入ると、日本人若手作家6人の写真展「現在のポートレイト-You are here-」というものをやっていたので、サッと入ってみました。

 普通の人を撮影した写真を並べたもので、浮き彫りにされる普通さが面白い味になっていたと思います。

パルテノン多摩 歴史ミュージアム §

 その隣がパルテノン多摩 歴史ミュージアムでした。

 中では、ミニ企画展 「『農』をめぐる人々~多摩ニュータウンの開発とともに~」というミニ企画展もありました。

 多摩センター開発前と開発後を比較する地形模型などを見ると、なかなか壮絶な変化があったことが分かります。

 農地からニュータウンへの変化もさることながら、この起伏の激しい土地にニュータウンを建設するというのがはたして正しかったのかどうか。坂の町というのは、けして良いことばかりではありません。

旧富澤家住宅 §

 パルテノン多摩の背後の公園にある移築古民家です。

 公園そのものは、噴水のある池の他は大したものが何もなく、起伏があるだけのただっぴろい気持ちの良い場所だと思いました。

 しかし、この古民家はどうでしょうね。

 うーん。

 歴史的な遺物としての価値というよりも、多摩市の偉人の存在感を誇示するために置かれた施設という感じを受けます。

 門と建物本体の位置関係が合っていないのはお約束としても、庭園も全く本来の庭とは関係なく作られたもの。屋根も茅葺きを銅板葺きに置き換えられ、いろりに火を入れて燻蒸することもしていません。

意外と面白い多摩センター §

 食い物屋が多い通りを見つけてなんだろうと思ったら、奥の方にサンリオピューロランドが。他にも、埋蔵文化財センターなどもあるはずなのですよね。

 意外と面白い場所なのかも。